熱中症予防|猛暑に負けない水分・塩分補給のポイント

板橋区・練馬区で熱中症予防を考える方へ。熱中症予防には水分補給と塩分補給が欠かせません。光が丘クリニックが、猛暑から体を守る具体的な補給方法をわかりやすく解説します。

猛暑時の熱中症予防は、だれにとっても日常生活の基本です。特に高齢者や体調を崩しやすい方は、日々の水分・塩分補給が体調管理に直結します。

熱中症予防 水分⁺塩分補給
熱中症予防に水分・塩分補給を|板橋区・練馬区での対策ポイント

熱中症予防は「水分補給+塩分補給」が基本

暑い日に「とにかく水を飲めばいい」と思っていませんか?実はそれは危険な思い込みかもしれません。
汗をかくと、体から出ていくのは水分だけでなく塩分(ナトリウム)も含まれます。
水だけを摂り続けると、体液が薄まり低ナトリウム血症という状態になり、命に関わることもあります。

低ナトリウム血症の主な症状

  • 頭痛、意識がぼんやりする
  • 吐き気、食欲不振
  • 足がつる(こむら返り)
  • 重症時は意識障害も

高齢者や持病のある方では特に注意が必要です。

ナトリウム(塩分)の重要な役割

  • 水分バランスを整える
  • 筋肉や神経を正常に保つ
  • 腎臓の老廃物排出を助ける

ナトリウムが不足すると、腎臓は水をため込もうとし、尿が減少して老廃物が体にたまりやすくなります。

猛暑の日の「水+塩分」のとり方

水分の目安(成人)

  • 1日1.5〜2Lを目安に、のどが渇く前に補給
  • 一度に大量ではなく、1回100〜150mlずつこまめに
  • カフェイン飲料より、電解質を含む飲み物が理想的

塩分の目安と補給例

補給手段食塩量の目安補足
OS-1(500ml)約1.5g脱水症状時に◎
ポカリスエット(500ml)約0.6g飲みやすいが糖分が多め
梅干し1個約1.5〜2g自然な塩分補給
食塩 小さじ1/3約2g味噌汁やおにぎりに

※目安として、汗をかいた日は1日1〜3gの追加塩分補給が必要です。

梅干しの種類と塩分量

種類塩分濃度(%)1粒(約10g)あたりの塩分
減塩タイプ約3%約0.3g
はちみつ漬け約5%約0.5g
かつお梅約8%約0.8g
しそ漬け約10%約1.0g
塩漬け(昔ながら)約18%約1.8g

塩分チャージ飴で手軽に補給

近年は「塩分チャージ飴」や「タブレット」が熱中症対策として人気です。携帯しやすく手軽に塩分補給ができ、スポーツや外出時に便利です。

  • 一般的な1粒あたり塩分量:0.1〜0.2g
  • カバヤ 塩分チャージタブレッツ:約0.17g
  • ライオン 塩熱飴シリーズ:約0.1g(商品により異なる)

※摂りすぎには注意が必要です。必ず水分と一緒に摂取しましょう。

高齢者・持病のある方は特に注意

  • のどの渇きに気づきにくい
  • 腎臓や心臓が弱いと水分・塩分調整が難しい
  • 無理に控えすぎず、医師に相談しながら「適塩」を心がける

日常生活でできる補給の工夫

  • 朝:味噌汁+おにぎり+梅干し
  • 昼:冷たい麦茶+塩昆布
  • 外出時:OS-1やポカリを持参
  • 入浴後:水+梅干しやみそ汁

まとめ

対策ポイント
水分補給こまめに少量ずつ。1.5〜2L/日が目安
塩分補給汗をかいたら1〜3gを追加(例:梅干し、塩分チャージ飴)
暑さ指数(WBGT)外出を控える判断に活用
日常生活味噌汁・漬物・経口補水液をうまく活用

外出前には環境省の熱中症予防情報サイトで暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。

熱中症の症状や応急処置については、熱中症対策ページをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 猛暑日は水だけ飲んでいれば大丈夫ですか?
A1. いいえ。汗で失われる塩分も補給しないと、低ナトリウム血症のリスクが高まります。
Q2. 塩分はどれくらいとればいいですか?
A2. 追加で1日1〜3gが目安です。梅干し1個やOS-1 1本で1.5g程度補給できます。
Q3. 塩分を取りすぎるのが心配です。大丈夫でしょうか?
A3. 健康な方であれば、汗をかいた日は問題ありません。ただし心臓や腎臓に持病がある方は主治医に相談を。
Q4. 経口補水液がないときの代わりになるものはありますか?
A4. 梅干し、味噌汁、塩昆布などで代替できます。必ず水分と一緒に摂取してください。