悪玉コレステロールの基準値|板橋区・練馬区

悪玉コレステロールの基準値|板橋区・練馬区が気になる方へ。

LDLコレステロール(LDL-C;いわゆる悪玉)の値が140mg/dL以上でも、すぐに薬が必要とは限りません。年齢・性別・生活習慣・持病の有無などによって、リスクの程度が異なります。

光が丘クリニックでは、循環器専門の立場から、患者さま一人ひとりの背景に応じたLDL-Cの管理目標値をご説明し、生活習慣指導や薬物療法を提案しています。

LDL-C(悪玉)コレステロールの基準値と注意点

  • 一般的な目安:140mg/dL未満(健常人の基準上限)
  • 180mg/dL以上の場合は、家族性高コレステロール血症(FH)などの可能性があるため、医師への相談が必要です。

なお、LDL-Cの「目標値」は、年齢や持病の有無によって異なります。以下に疾患ごとの管理目標をご案内します。

持病のある方のLDL-C目標値(ガイドラインに基づく)

① 心血管疾患の既往がある方(狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・ステント治療など)

  • LDL-C目標値:70mg/dL未満(または100mg/dL未満)
  • 動脈硬化性疾患の再発防止を目的とした二次予防として、最も厳格な管理が推奨されます。

② 糖尿病・慢性腎臓病・末梢動脈疾患のある方

  • LDL-C目標値:原則120mg/dL未満(※一部の糖尿病では100mg/dL未満)
  • 将来の心血管疾患を予防する一次予防として厳格な管理が必要です。

③ 重篤な持病のない方やご自身の目標値が気になる方へ

当院では、動脈硬化性疾患のリスク評価に「久山町スコア計算ツール」を活用しています。
将来のリスクに応じて目標となるLDL-C値はが算出できます。

以下の表は、久山町スコアによる10年間の発症リスクに応じた、LDL-Cの管理目標値の目安です。

リスク分類発症リスク(10年)LDL-C目標値
低リスク2%未満160mg/dL未満
中リスク2%以上10%未満140mg/dL未満
高リスク10%以上120mg/dL未満

スコアの結果に応じて、生活習慣の改善指導や必要に応じた検査・治療をご提案いたします。
ご自身のリスクや目標値が気になる方は、ぜひお気軽に光が丘クリニックまでご相談ください。

久山町スコアリスク計算

久山町スコアによる動脈硬化性疾患リスク計算(40~79歳対象)

※ 本計算は40~79歳の方を対象としていますが、それ以外の年齢の方にも参考値を表示します。
※ ただし、すでに明らかな動脈硬化性疾患(狭心症・心筋梗塞など)や糖尿病などの重篤な持病がある方は、本スコアの対象外となります。

基本情報


リスク因子(久山町スコア)

収縮期血圧:






糖代謝異常(糖尿病予備軍;糖尿病は対象外):



LDL-C(悪玉コレステロール):





HDL-C(善玉コレステロール):




現在喫煙中:




詳しくはこちらもご覧ください

さらに詳しい内容は、脂質異常症についての解説ページをご参照ください。

よくある質問(FAQ)

LDLコレステロールが140mg/dLを超えたら薬が必要ですか?

一律に薬が必要とは限りません。年齢・血圧・持病などをふまえて総合的に判断します。

LDLが基準値未満でも治療が必要なことはありますか?

はい。心臓や脳の病気の経験がある方は、より低い数値(70mg/dL未満など)が推奨されます。

食事や運動で下がらなければすぐ薬ですか?

まずは生活習慣の改善が基本です。ただし改善が難しい場合やリスクが高い方にはお薬を使うこともあります。

LDLの目標値は誰でも同じですか?

いいえ。持病や生活習慣、年齢などによって異なります。医師と相談しながら決めましょう。

参考サイト

日本医師会:脂質異常症治療のエッセンス
日本動脈硬化学会 動脈硬化性疾患発症予測ツール