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狭心症|板橋区|練馬区|循環器科|専門医|光が丘クリニック

TEL 03-5968-3030
〒175−0093 東京都板橋区赤塚新町3-32-12-204

狭心症

1. 狭心症とは

狭心症は、心臓に十分な血液(酸素)が供給されず、心筋が酸素不足に陥ることにより、胸部に痛みや圧迫感を感じる状態を指します。これは、冠動脈の狭窄や閉塞が原因であり、主に運動や精神的なストレスの際に発作が発生します。通常、安静にしたり、薬物療法を行うことで改善されますが、適切な治療が行われない場合、心筋梗塞といった重大な合併症を引き起こす危険性があります。

2. 狭心症の種類

種類 特徴 主な原因 発症状況 特徴的な患者
労作性狭心症 身体を動かしたときや精神的ストレスで発症 冠動脈の動脈硬化 運動時に酸素供給が不足 男性に多い
安静時狭心症 休息中や夜間に突然発症。血管の異常収縮 血管の異常収縮 休息時に血管収縮が起こる 異型狭心症と関連
微小循環狭心症 冠動脈の狭窄がないが微小血管の機能障害 微小血管の機能障害 血流不足、女性に多く見られる 女性に多い

3. 狭心症の症状

1) 主な症状

  • 胸部の圧迫感や締め付け感:胸部中央や左側に痛みを感じることが多いです。
  • 運動やストレス時に発症:運動や精神的なストレスの後、発作が起こり、休むと改善することが多いです。
  • 痛みの放散:痛みは左腕、首、顎、背中に広がることがあります。
  • 持続時間:通常、数分から10分以内に治まります。
  • 息切れや疲労感:胸痛に加え、息切れや疲労感が伴うこともあります。

2) 他疾患との鑑別

疾患 主な症状 鑑別ポイント
狭心症 運動やストレスで胸が圧迫される 数分以内に痛みが消え、薬で改善
心筋梗塞 強い胸痛が30分以上続き、冷汗や吐き気を伴う 長時間痛みが続き、薬でも改善しない
急性大動脈解離 胸や背中に鋭い痛みが突然起きる 血圧の左右差が多く、痛みが非常に激しい
肺塞栓症 息切れや呼吸困難が強く、呼吸で胸が痛む 呼吸に関係する痛み、息苦しさがある
逆流性食道炎 食後に胸やけや酸の逆流感、横になると悪化 胃酸逆流が原因
肋間神経痛 体の動きや姿勢で痛みが変わる 骨や筋肉に関する痛み
心膜炎 鋭い胸痛、前かがみで楽になる 呼吸や姿勢で痛みが変わる、検査で確認
帯状疱疹 胸の痛みと数日後に発疹が出る 発疹が現れる

4. 狭心症の治療法

治療は、生活習慣の改善と薬物療法が基本です。効果が不十分な場合や冠動脈狭窄が重度の場合には、手術が検討されます。

1) 内服薬

  • ニトログリセリン:発作時に血管を拡張し、症状を改善します。
  • βブロッカー:心拍数や血圧を下げ、心臓への負担を軽減します。
  • カルシウム拮抗薬:冠動脈を広げ、血流を改善します。
  • 抗血小板薬:血栓を抑制し、心筋梗塞のリスクを低減します。
  • スタチン:コレステロールを低下させ、動脈硬化を予防します。

2) 経皮的冠動脈形成術(バルーンカテーテル)

  • メリット:侵襲が少なく、回復が早い。
  • デメリット:再狭窄のリスクがある。

3) 冠動脈バイパス術

メリット:長期的な効果が期待できる。

デメリット:全身麻酔が必要で回復に時間がかかる。

狭心症治療法の比較表

治療法 内容 適応例 メリット デメリット
内服薬 ニトログリセリン、βブロッカー、カルシウム拮抗薬、抗血小板薬、スタチンなど 軽度?中等度の狭心症の管理 非侵襲的で日常管理が可能 症状が進行する場合は効果が不十分
経皮的冠動脈形成術 狭窄部分にカテーテルを挿入し、バルーンで広げ、ステントを留置 薬物療法で効果がない狭窄 手術時間が短く、体への負担が少ない 再狭窄のリスクがある
冠動脈バイパス術 自身の血管を使って狭窄部位を迂回する血流経路を作成 複数の血管が狭窄している場合、重度の狭窄 長期的な効果が期待できる 全身麻酔が必要で回復に時間がかかる

5. 狭心症の予防法

生活習慣の改善が狭心症予防の鍵です。以下のポイントを日常的に実践することでリスクを軽減できます。

1) 食生活の改善

  • バランスの良い食事:野菜や果物、全粒穀物、低脂肪のタンパク質を中心に摂る。
  • コレステロールと脂肪の制限:飽和脂肪やトランス脂肪を控えて動脈硬化を予防。
  • 塩分のコントロール:塩分を控え、血圧をコントロール。

2) 運動の習慣化

  • 有酸素運動:ウォーキングやジョギングなどを週150分行い、心臓を強化。
  • 運動の効果:運動で血圧やコレステロールを改善。

3) 禁煙

  • 喫煙のリスク:喫煙は動脈硬化を進め、狭心症のリスクを高める。
  • 禁煙の効果:禁煙することで心臓と血管の健康が改善。

4) ストレス管理

  • ストレス軽減:ストレスが心臓に負担をかけるため、ヨガや瞑想でリラックス。

5) 定期的な健康診断

  • リスク管理:血圧、コレステロール、血糖値を定期的にチェックし、早期対応を心掛けましょう。

6. Q&A

Q1. 狭心症とは何ですか?

狭心症は、心臓に十分な血液が届かず、胸部に痛みや圧迫感を感じる病気です。冠動脈の狭窄が原因で、運動やストレスで発作が起こります。安静や薬物治療で症状が改善することが多いですが、放置すると心筋梗塞を引き起こす可能性があります。

Q2. 狭心症の治療法は?

狭心症の治療には、薬物療法、バルーンカテーテルによる血管の広げる手術、そして重度の場合は冠動脈バイパス手術が考えられます。患者さん一人ひとりの症状に合わせて最適な治療法を提案します。

Q3. 狭心症は予防できますか?

はい、可能です。生活習慣の改善(食事、運動、禁煙)、ストレス管理、定期的な健康診断が狭心症の予防に役立ちます。特に心臓に負担をかけない生活を心がけることが大切です。

Q4. 症状が出たらどうすればよいですか?

狭心症の疑いがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。特に胸部に痛みや圧迫感がある場合、早めの診断と治療が重要です。

7. 参照サイト

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