本文へスキップ

板橋区|内科,循環器科,専門医|高血圧,不整脈,かぜ

光が丘クリニック

ご予約・お問い合わせはTEL.03-5968-3030

〒175-0093 東京都板橋区赤塚新町3-32-12-204

はてなブックマークに追加

一般内科:インフルエンザの解説 (詳細)


目次
1 インフルエンザの概念・症状・普通のかぜ(感冒)との違い・流行時期 
2 インフルエンザの予防法・ワクチン予防接種
3 インフルエンザの治療法・抗ウイルス剤
4 インフルエンザにおける妊産婦・授乳婦の問題点・対策
5 お勧めサイト

1)インフルエンザの概念・症状・通常のかぜ(感冒)との違い・流行時期
 インフルエンザの概説・症状:インフルエンザウイルス(A型またはB型)によっておきる呼吸器の病気であり、伝染力が強く、毎年の冬に百万人単位の人が罹患する。感染後1〜2日の潜伏期を経て、38度以上の発熱をもって突然発症する。特徴は初期に頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの強い全身症状を示し、その後せき、痰などの呼吸器症状が現れて、1週間以内に回復します。高齢者、乳幼児や心肺疾患を持つ患者には呼吸器などの重篤な合併症がもたされ、死亡することがある。
普通のかぜ(感冒)との違い:普通のかぜの多くは、全身症状はあまり見られなく、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などの症状が中心で、高熱や重症化は少ない。一方、インフルエンザでは、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られますが、突然38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が現れる。


インフルエンザと通常の風邪(感冒)との相違
インフルエンザ 普通のかぜ(感冒)
伝染性(家族的発生) 大、罹病率20〜40% 強くない
発病 徐々
優勢症状 一般全身症状 上気道局所症状、主に鼻汁・くしゃみ
悪寒 強い 弱い
熱及び熱型 高く、しばしば二峰性 多くは無熱
頭・腰・関節・筋痛 強い 軽く、しばしば頭痛だけ
全身倦怠 強い 軽い
重病感 ある ない
鼻汁 後続する 先行、顕著
扁桃炎 ない、あるいは軽い しばしばある
強い ない、あるいは軽い
眼球結膜充血 しばしばある 普通ない
脈拍数 年長児ではしばしば相対的徐脈 熱相当
白血球減少 しばしばある あっても軽度
経過 単純型では短い やや長引く
流行期間 短期で終わる 長引き散発する
病原 インフルエンザウイルス 主としてライノウイルス、その他
経過後免疫 あり、3〜4ヶ月は続く 短期
(相沢 昭:小児科診療マニュアル.日本医師会雑誌 第102巻 第10号)


インフルエンザのいつ流行時期:毎年11月下旬〜12月上旬頃に発生が始まり、翌年の13月頃に増加し、45月にかけて減少するパターンであるが、流行の程度とピークはその年によって異なる。

2)インフルエンザの予防法・ワクチン予防接種
インフルエンザの予防方法:1)帰宅時の手洗い、うがい 、2)流行前のワクチン接種、3)適度な湿度の保持(加湿器など使用し、十分な湿度(5060%)に保つ)、4)十分な休養と栄養摂取、5) 人混みや繁華街への外出を控えること、外出時のマスク着用。
インフルエンザワクチンの効果:インフルエンザによる重篤な合併症や死亡を予防し、健康被害を最小限にとどめることが期待される。日本の研究では、65歳以上の健常な高齢者では、約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果がある。1歳以上で6歳未満の幼児では発病を阻止する効果は約2030%で、1歳未満の乳児では効果不明。また、015歳では1回接種、2回接種それぞれで、発症予防効果は68%と85%、1664歳では55%と82%である。
予防接種法に基づく定期のインフルエンザ予防接種の対象者と接種場所:
対象者:1)65歳以上の方 、2)6064歳で、心臓、じん臓若しくは呼吸器の機能に障害があり、身の周りの生活を極度に制限される方 、3) 6064歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方
接種場所:地域の医療機関、かかりつけ医などで受けられるが、自治体によって期間や費用は異なります。東京都内23区の対象者なら、当院でも受けられます。
インフルエンザワクチンの接種時期:接種後果2週間程度で効が出現し、有効な期間(防御免疫の持続)は3〜5ヶ月程度と短く、インフルエンザシーズンの1カ月前くらいである11月頃(遅くても12月中旬まで)を中心に接種することが薦められ、、毎年シーズン前に接種を繰り返す必要がある。
インフルエンザの予防接種の回数:1)13歳以上 0.5mlを皮下 1回又はおよそ14週間(免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましい)の間隔をおいて2回接種、2)613歳未満 0.3mlを皮下 およそ14週間(免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましい)の間隔をおいて2回、3)16歳未満 0.2mlを皮下、1歳未満 0.1mlを皮下、およそ14週間の間隔をおいて2回、4)65歳以上の高齢者に対しては1回の接種でも効果があり、2回接種による免疫の強化に関する効果(ブースター効果)についての評価は定まっていない。

インフルエンザワクチンの接種不適当者:1)明らかな発熱者(37.5℃を超える)、2)重篤な急性疾患罹患者、3)予防接種でアナフィラキシーショックのあったひと、4)その他、不適当な状態にある者(予防接種2日以内に発熱及び全身性発疹等のアレルギーを呈したことがある者並びに過去に免疫不全の診断がされている者)
インフルエンザワクチン接種による副反応:比較的頻度が高い副反応としては、接種部位(局所)の発赤・腫脹、発熱、頭痛と全身性の反応としての発熱、頭痛、悪寒、倦怠感などが見られます。まれに、アレルギー反応(発疹、じんましん、発赤と掻痒感)が見られる。
接種局所の発赤、腫脹、疼痛は、接種を受けられた方の1020%に起こりますが、23日で消失します。全身性の反応は、接種を受けられた方の510%にみられ、23日で消失します。因果関係は不詳であるが、ギランバレー症候群(GBS)、急性脳症、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、けいれん、肝機能障害、喘息発作、紫斑などが稀に報告されている。
インフルエンザワクチンの接種料金:健康保険が適用されず、原則的に全額自己負担となります(一般的料金は、1回分2500円〜4000円くらい)。ただし、予防接種法に基づく定期接種の対象者については、接種費用が市町村によって公費負担されているところもある。

3)インフルエンザの治療法・抗インフルエンザウイルス剤
抗インフルエンザウイルス薬として1)オセルタミビルリン酸塩(商品名タミフル)、2)アマンダジン塩酸塩(商品名シンメトレル)、3)ザナミビル(商品名リレンザ;吸入薬)、4)ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名イナビル;吸入薬)、5)ペラミビル水和物商品名ラピアクタ(ラピアクタ;点滴薬)がある。2)のシンメトレルはA型インフルエンザにのみ有効。他の薬剤はA,B型インフルエンザとも効果を発揮する。)のイナビルは鳥インフルエンザ、A型、B型インフルエンザにも有効。1回の服用で完結する。5)のラピアクタは無効例、重症症例に点滴投与する。
抗インフルエンザウイルス薬の効果:発症後48時間以内に服用することにより、合併症のないインフルエンザでの罹病期間を1〜2日短縮させ、ウイルス排泄量を減少させる。ハイリスク患者においても、抗菌薬を必要とするような合併症を減少させるが、合併症などの重症化を予防できるかどうかについてはまだ結論は得られていない。効果はインフルエンザの症状が出はじめてからの時間や病状により異なりますので、使用する・しないは医師の判断になります。
タミフル服用後の異常行動についての厚生労働省の見解(H19.10現在):1)原則として10歳代の小児・未成年者にタミフルの使用を差し控える。投薬が必要な場合は、治療開始後少なくとも2日間は一人にならないように配慮する。


インフルエンザと抗生剤:抗生剤はインフルエンザウイルスに効きませんが、細菌感染による肺炎、気管支炎などの合併症が発生した場合は有効である(特に高齢者や体の弱っている方)。
インフルエンザと解熱剤:1)15歳未満のインフルエンザ患者では、脳症の重症化に関与することから、アスピリンなどのサリチル酸系解熱鎮痛薬(バッファリンなど)、 ジクロフェナクナトリウム(ボルタレンなど)、メフェナム酸(ポンタールなど)は投与しない、必要時はアセトアミノフェン(カロナールなど)が適切とされている。2)成人ではインフルエンザ脳症の発症頻度は低いが、同様なリスクを考慮すべきである。
インフルエンザ罹患時の外出を控え期間: 一般的に、発症後37日間はウイルスを排出し感染力がある。排泄されるウイルス量は解熱とともに減少するが、排出期間の長さには個人差がある。咳などの症状が持続の場合には、マスクをして周囲への配慮が望まれます。
学校保健法では、「解熱した後2日を経過するまで」かつ「発症後5日経過してから」をインフルエンザによる出席停止期間としています(ただし、病状により学校医その他の医師において伝染のおそれがないと認めたときはこの限りではありません)。職場復帰については決まりはないが、上記の基準に準じて判断されている。

4)インフルエンザにおける妊産婦・授乳婦の問題点・対策
妊婦のインフルエンワクチン接種:ワクチン接種による副反応報告はなく、妊娠初期に接種しても胎児異常の確率が高くなるデータもなし。
授乳婦のインフルエンザワクチン接種:接種しても支障はありません。
母親がインフルエンザ罹患時の注意:手洗いと授乳時のマスク励行が重要抗インフルエンザウイルス薬と妊産婦、授乳婦:1)塩酸アマンタジンは催奇性が疑われるため、妊婦または妊娠可能性の女性への投与は禁忌、2)ザナミビル、リン酸オセルタミビルでは妊娠中の投与に関する安全性は未確立、3)乳汁中に薬剤が移行するので、投薬中の授乳は避ける。

インフルエンザ罹患時の外出を控え期間:一般的に、発症後3から7日間はウイルスを排出し感染力がある。排泄されるウイルス量は解熱とともに減少するが、排出期間の長さには個人差がある。咳などの症状が持続の場合には、マスクをして周囲への配慮が望まれます。学校保健法では、「解熱した後2日を経過するまで」かつ「発症後5日経過してから」をインフルエンザによる出席停止期間としています(ただし、病状により学校医その他の医師において伝染のおそれがないと認めたときはこの限りではありません)。職場復帰については、決まりはないが、上記の基準に準じて判断されている。 5)お勧めサイト
a) 東京都感染症情報センターの「インフルエンザ」は東京都における最新情報が掲載されている。
b) 国立感染症研究所の「インフルエンザ」は比較的専門的に全般に詳しく解説している。
c) 厚生労働省のHP「インフルエンザ」では総合対策やQ&Aが詳しく記載されている。
d) 日本医師会の提供している「インフルエンザ総合対策」サイト。一般用と医療従事者用のQ&Aの双方あり。よくまとまっている。
e)土川内科小児科のHP「かぜを斬る」はかぜ、インフルエンザを判り易く解説している。一読の価値がある。

ナビゲーション

TEL 03-5968-3030
〒175-0093
東京都板橋区赤塚新町3-32-12-204
(練馬区光が丘・田柄隣接)
地下鉄赤塚駅:徒歩6分,東上線下赤塚駅:徒歩7分